ネットショップを始めたいけれど、「販売サイトはどこを選べばいいの?」「自社ECサイトとモール型の違いは?」「手数料はいくらかかるの?」と迷っていませんか?販売サイト選びは、その後のビジネスの成否を大きく左右する重要な決断です。
本記事では、BASE、Shopify、STORES、楽天市場、Amazonなど主要11サービスを徹底比較し、初心者でも失敗しない販売サイトの選び方を詳しく解説します。料金・手数料・機能・集客力など、あらゆる角度から比較していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
- 販売サイトの基本|自社ECとモール型の違い
- 販売サイトの選び方|6つの比較ポイント
- モール型販売サイト比較3選
- 自社EC構築サービス比較8選
- 個人におすすめの販売サイトは?
- 販売サイト開業数ランキング
- 販売サイト選びで成功するコツ
- よくある質問
- まとめ
販売サイトの基本|自社ECとモール型の違い
販売サイトには大きく分けて「自社ECサイト」と「モール型サイト」の2種類があります。それぞれの特徴を理解することが、最適なサービス選びの第一歩です。
自社ECサイトとは
自社ECサイトは、独自のドメインとデザインで運営するオンラインショップです。BASEやShopify、STORESなどのASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)を利用して構築するのが一般的です。
【自社ECサイトのメリット】
- ✅ デザインの自由度が高く、ブランディングしやすい
- ✅ 顧客データを自社で管理できる
- ✅ 販売手数料が比較的安い
- ✅ 価格競争に巻き込まれにくい
- ✅ 独自のマーケティング施策を実施できる
【自社ECサイトのデメリット】
- ❌ 集客を自力で行う必要がある
- ❌ 初期の認知度獲得に時間がかかる
- ❌ サイト運営の知識が必要
モール型サイトとは
モール型サイトは、楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングなどの大型ショッピングモールに出店する形式です。実店舗で例えるなら、大型ショッピングモールのテナントに出店するイメージです。
【モール型サイトのメリット】
- ✅ モール自体の集客力を活用できる
- ✅ 知名度・信頼性が高い
- ✅ サイト構築の手間が少ない
- ✅ 共通セールやキャンペーンに参加できる
【モール型サイトのデメリット】
- ❌ 販売手数料が高い(10~20%程度)
- ❌ 価格競争が激しい
- ❌ デザインの自由度が低い
- ❌ 独自ドメインが使えない
- ❌ 顧客データの管理に制限がある
| 比較項目 | 自社ECサイト | モール型サイト |
|---|---|---|
| 初期費用 | 0円~数万円 | 0円~数十万円 |
| 集客力 | 自力で集客が必要 | モールの集客力を活用 |
| デザイン自由度 | 高い | 低い |
| 販売手数料 | 3~6%程度 | 10~20%程度 |
| 価格競争 | 起きにくい | 起きやすい |
| 独自ドメイン | 利用可能 | 利用不可 |
販売サイトの選び方|6つの比較ポイント
販売サイトを選ぶ際には、以下の6つのポイントを必ず確認しましょう。
1. 料金体系(初期費用・月額費用・手数料)
販売サイトの料金体系は複雑で、初期費用、月額費用、決済手数料、販売手数料、振込手数料など様々なコストが発生します。
【チェックすべき費用項目】
- 初期費用(サイト構築費用)
- 月額利用料
- 決済手数料(3~6%が一般的)
- 販売手数料(モール型に多い)
- 振込手数料(1回あたり200~500円)
- サービス利用料(BASEなど)
- 早期入金手数料(即日振込の場合)
「初期費用無料」と謳っていても、販売手数料が高い場合があるため、トータルコストで比較することが重要です。
2. 入金サイクル
売上金の入金タイミングは資金繰りに大きく影響します。サービスによって翌営業日~月末締め翌月払いまで幅があります。
- 最速: 翌営業日入金(Squareなど)
- 標準: 月2回~月1回入金
- 遅い: 月末締め翌月末払い
3. 必要な機能
販売する商品やビジネスモデルによって必要な機能は異なります。
- 会員機能・ポイント機能
- 定期購入機能
- クーポン・セール機能
- SNS連携(Instagram、Facebook)
- 在庫管理機能
- メルマガ配信機能
- SEO対策機能
- アクセス解析
4. デザインのカスタマイズ性
ブランドイメージを重視する場合は、デザインテンプレートの豊富さとカスタマイズ性が重要です。
- 高カスタマイズ: Shopify、カラーミーショップ
- 中カスタマイズ: BASE、STORES
- 低カスタマイズ: モール型(楽天、Amazonなど)
5. 集客支援・マーケティング機能
特に自社ECサイトの場合、集客は最大の課題です。SEO対策、SNS連携、広告連携などの集客支援機能を確認しましょう。
6. サポート体制
初心者の場合、電話・メール・チャットサポートの充実度も重要な選定基準です。
モール型販売サイト比較3選
まずは、集客力に優れたモール型販売サイトの主要3社を比較します。
1. 楽天市場|リピーター獲得に強い
楽天市場は楽天ポイント経済圏を活用したリピーター獲得に優れています。定期的な大型セールやキャンペーンで集客力も抜群です。
【楽天市場の特徴】
- ✅ 楽天会員5,000万人以上の巨大顧客基盤
- ✅ 楽天ポイントでリピーター獲得しやすい
- ✅ 専任コンサルタントのサポート
- ❌ 初期費用・月額費用が高い(数万円~)
- ❌ 手数料が複雑で多い
| 初期費用 | 60,000円~ |
| 月額費用 | 19,500円~ |
| 販売手数料 | 2.0~7.0%(カテゴリによる) |
| その他費用 | 楽天ポイント原資、システム利用料など |
| おすすめ度 | 中堅~大手企業向け |
2. Amazon|圧倒的な集客力
Amazonは世界最大級のECモールで、国内外に膨大なユーザーを抱えています。商品力・価格競争力に自信があれば最適です。
【Amazonの特徴】
- ✅ 圧倒的な知名度と集客力
- ✅ 海外販売(越境EC)も可能
- ✅ FBA(フルフィルメント)で物流を任せられる
- ❌ 店舗ページを作れない(出品形式)
- ❌ ブランディングしにくい
| 初期費用 | 0円 |
| 月額費用 | 小口:0円 / 大口:4,900円 |
| 販売手数料 | 8~15%(カテゴリによる) |
| 成約料 | 小口出品:100円/点 |
| おすすめ度 | 商品力・価格競争力がある企業向け |
3. Yahoo!ショッピング|低コストで始められる
Yahoo!ショッピングは初期費用・月額費用・売上ロイヤリティすべて無料という驚異的なコストパフォーマンスが魅力です。
【Yahoo!ショッピングの特徴】
- ✅ 初期費用・月額費用・売上ロイヤリティ0円
- ✅ PayPayポイント経済圏で集客
- ✅ 自社ECサイトへの誘導が可能
- ❌ ストアポイント原資やキャンペーン原資が必要
- ❌ 手数料の種類が多く複雑
| 初期費用 | 0円 |
| 月額費用 | 0円 |
| 販売手数料 | 0円 |
| ストアポイント原資 | 1~15%(1%必須) |
| その他費用 | キャンペーン原資1.5%、決済手数料3.0~4.48% |
| おすすめ度 | 低コストで始めたい企業向け |
自社EC構築サービス比較8選
続いて、自社ECサイトを構築できるASPサービスを8つ比較します。
1. BASE(ベイス)|無料で手軽に始める
BASEは初期費用・月額費用0円で始められる日本最大級の無料ネットショップ作成サービスです。200万店舗以上の開設実績があります。
【BASEの特徴】
- ✅ 初期費用・月額費用0円
- ✅ 専門知識不要で直感的に操作できる
- ✅ BASEアプリでの集客が期待できる
- ✅ 豊富な拡張機能(Apps)
- ❌ 無料プランは決済手数料+サービス利用料で計6.6%
| 初期費用 | 0円 |
| 月額費用 | スタンダード:0円 / グロース:16,580円 |
| 決済手数料 | スタンダード:3.6%+40円 / グロース:2.9% |
| サービス利用料 | スタンダード:3% / グロース:0円 |
| 振込手数料 | 250円+事務手数料 |
2. Shopify(ショッピファイ)|世界標準の拡張性
Shopifyはカナダ発の世界最大級のECプラットフォームで、拡張性と越境ECに強みがあります。
【Shopifyの特徴】
- ✅ 8,000以上の拡張アプリ
- ✅ 越境EC(多言語・多通貨)対応
- ✅ デザインテンプレート豊富
- ✅ ノーコードで直感的に編集可能
- ❌ マニュアルの多くが英語
- ❌ アプリ追加で月額費用が増える
| 初期費用 | 0円 |
| 月額費用 | ベーシック:$25 / スタンダード:$69 / プレミアム:$299 |
| 決済手数料 | 3.25~3.4% |
| 取引手数料 | 外部決済利用時:0.5~2.0% |
3. STORES(ストアーズ)|実店舗連携に強い
STORESはPOSレジとの連携に優れ、実店舗とオンラインショップを統合管理できます。
【STORESの特徴】
- ✅ 48種類の無料デザインテンプレート
- ✅ 実店舗との在庫・売上連携
- ✅ Instagramショッピング対応
- ✅ 初心者でも使いやすいUI
- ❌ 外部取得の独自ドメイン使用不可
| 初期費用 | 0円 |
| 月額費用 | フリー:0円 / ベーシック:2,980円 |
| 決済手数料 | フリー:5.5% / ベーシック:3.6% |
| 振込手数料 | 275円+事務手数料275円 |
4. makeshop(メイクショップ)|機能充実の本格派
makeshopは651種類の豊富な機能と販売手数料0円が魅力です。
【makeshopの特徴】
- ✅ 651種類の豊富な機能
- ✅ 販売手数料0円
- ✅ 専任ECアドバイザーのサポート
- ✅ 12,000社以上の導入実績
- ❌ 初期費用・月額費用がやや高め
| 初期費用 | プレミアム:11,000円 / エンタープライズ:110,000円~ |
| 月額費用 | プレミアム:12,100円 / エンタープライズ:60,500円~ |
| 決済手数料 | 3.14~3.49% |
| 販売手数料 | 0円 |
5. カラーミーショップ|低コストで本格運営
カラーミーショップは月額4,950円~という低価格ながら本格的な機能を提供します。
【カラーミーショップの特徴】
- ✅ 低価格で本格的なECサイト構築
- ✅ スマホアプリで外出先から運営可能
- ✅ 18万店舗以上の導入実績
- ✅ 無料のフリープランあり
- ❌ デザインカスタマイズにはHTML/CSS知識が必要
| 初期費用 | フリー:0円 / レギュラー:3,300円 / ラージ:3,300円 |
| 月額費用 | フリー:0円 / レギュラー:4,950円 / ラージ:9,595円 |
| 決済手数料 | 4.0~5.0% |
| 販売手数料 | 0円 |
6. Square オンラインビジネス|実店舗連携の決定版
Squareは実店舗のPOSレジと在庫・売上を自動連携できる点が最大の強みです。
【Squareの特徴】
- ✅ 初期費用・月額費用0円
- ✅ 実店舗との完全連携
- ✅ 振込手数料0円(即時入金は1.5%)
- ✅ 商品数・データ容量無制限
- ✅ Instagramショッピング対応
- ❌ デザインカスタマイズ性はやや低め
| 初期費用 | 0円 |
| 月額費用 | フリー:0円 / プラス:3,375円 / プレミアム:9,180円 |
| 決済手数料 | 3.6%(プレミアム:3.3%) |
| 振込手数料 | 0円 |
7. おちゃのこネット|老舗の安心感
おちゃのこネットは運営歴20年以上の老舗サービスで、電話サポートが充実しています。
【おちゃのこネットの特徴】
- ✅ 電話サポートが手厚い
- ✅ 運営歴20年以上の実績
- ✅ 初期費用0円から始められる
- ❌ デザイン面でやや古さを感じる
| 初期費用 | 0円 |
| 月額費用 | ベーシック:0円 / アドバンス:3,300円 / プロ:6,600円 |
| 決済手数料 | 3.5~6.6% |
8. shop serve(ショップサーブ)|大規模ECに対応
shop serveは本格的な大規模ECサイト構築に適したサービスです。
【shop serveの特徴】
- ✅ 大規模サイト向けの高機能
- ✅ 運用代行サービスあり
- ✅ 20年以上の運営実績
- ❌ HTML/CSS知識が必要
- ❌ 料金がやや高め
| 初期費用 | 30,000円 |
| 月額費用 | 23,000円~ |
| 決済手数料 | 3.2~4.5% |
個人におすすめの販売サイトは?
個人でネットショップを始める場合、初期費用を抑えられる無料ASPサービスがおすすめです。
個人におすすめTOP3
1位: BASE
- 初期費用・月額費用0円で始められる
- 専門知識不要で簡単操作
- BASEアプリでの集客支援
2位: STORES
- デザインテンプレート48種類
- Instagramとの連携が簡単
- 初心者でも使いやすい
- 完全無料のフリープランあり
- 本格的な機能が使える
- 将来的に有料プランへアップグレード可能
売上が安定してきたら、プランのアップグレードや有料ASPへの切り替えを検討しましょう。販売手数料を抑えることで利益率が向上します。
販売サイト開業数ランキング
各販売サイトの開業数ランキングをご紹介します。開業数が多い=使いやすい・人気が高いという目安になります。
モール型サイト開業数ランキング
| 順位 | サービス名 | 開業数 |
|---|---|---|
| 1位 | Yahoo!ショッピング | 約120万店舗 |
| 2位 | Amazon | 約17.8万店舗 |
| 3位 | 楽天市場 | 約5.7万店舗 |
自社ECサービス開業数ランキング
低コストで手軽に始められるYahoo!ショッピングやBASEの開業数が圧倒的に多いことがわかります。
販売サイト選びで成功するコツ
販売サイト選びで失敗しないための3つのコツをご紹介します。
1. 目標売上規模を明確にする
月商10万円と月商1,000万円では、最適な販売サイトが異なります。3年後の目標売上を想定してサービスを選びましょう。
- 月商~50万円: BASE、STORES、カラーミーショップ(無料プラン)
- 月商50~500万円: Shopify、makeshop、カラーミーショップ(有料プラン)
- 月商500万円~: 楽天市場、makeshop(エンタープライズ)、独自構築
2. トータルコストで比較する
「初期費用無料」に惹かれて選んでも、販売手数料や決済手数料が高ければ結果的に高コストになります。
想定月商から逆算して、トータルコストを計算しましょう。
3. 小さく始めて大きく育てる
最初から高額なサービスを選ぶ必要はありません。無料サービスでスタートし、売上が伸びてきたらプランアップグレードや有料サービスへ移行するのが賢い方法です。
よくある質問
Q1. 完全無料で販売サイトは作れますか?
初期費用・月額費用が無料のサービス(BASE、STORES、カラーミーショップのフリープランなど)はありますが、決済手数料や販売手数料は必ず発生します。完全無料での運営はできません。
Q2. 自社ECとモール型、どちらを選ぶべき?
集客に自信がない・すぐに売上を立てたい場合はモール型、ブランディング重視・長期的な顧客獲得を目指す場合は自社ECがおすすめです。両方運営する「多店舗展開」も効果的です。
Q3. 個人でも楽天市場に出店できますか?
個人事業主でも出店可能ですが、初期費用・月額費用が高額(合計数万円~)なため、ある程度の資金力が必要です。
Q4. デザインにこだわりたい場合のおすすめは?
Shopifyまたはカラーミーショップがおすすめです。HTML/CSSでのカスタマイズにも対応しています。
Q5. 販売手数料とは何ですか?
売上に対して一定割合(3~20%程度)が手数料として差し引かれる仕組みです。モール型(楽天、Amazonなど)や一部のASP(BASEのスタンダードプランなど)で発生します。
Q6. 後からサービスを変更できますか?
可能ですが、商品データの移行や顧客データの引き継ぎに手間がかかります。最初から将来の拡張性も考慮して選ぶことをおすすめします。
まとめ
販売サイト選びは、ビジネスの規模、商品特性、予算、集客力によって最適な選択が異なります。
【目的別おすすめ販売サイト】
- とにかく手軽に始めたい: BASE、STORES
- 集客力重視: 楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピング
- デザイン・ブランディング重視: Shopify、カラーミーショップ
- 実店舗との連携: Square、STORES
- 本格的な大規模EC: makeshop、楽天市場
【販売サイト選びの3つのポイント】
- 目標売上規模を明確にする(3年後を見据える)
- トータルコストで比較する(初期費用だけで判断しない)
- 小さく始めて大きく育てる(無料サービスからスタート)
迷った場合は、まず無料サービスで小さく始めて、売上が伸びてきたらプランアップグレードや有料サービスへ移行するのが賢い選択です。
自分に最適な販売サイトを見つけて、ネットショップでの成功を掴み取りましょう!

