メルマガ配信を始めたいけれど、「レンタルサーバーでメール送信できるの?」「専用のメール配信システムが必要?」と迷っていませんか?実は、メルマガ配信には大きく2つの選択肢があり、それぞれメリット・デメリットがあります。この記事では、配信規模や目的に応じた最適なサーバー選びを徹底解説します。
目次
メルマガ配信の2つの方法
メルマガを配信する方法は、大きく分けて以下の2つがあります。
1. レンタルサーバーのメール機能を利用
Webサイトを公開しているレンタルサーバーのメール送信機能を使って、メルマガを配信する方法です。既にレンタルサーバーを契約していれば、追加費用なしで始められます。
2. 専用メール配信システムを利用
メルマガ配信に特化したクラウドサービスやASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)を利用する方法です。高機能で大量配信に対応しています。

レンタルサーバーでのメルマガ配信
まず、レンタルサーバーのメール機能を使ったメルマガ配信について詳しく見ていきましょう。
メリット
1. 追加コストがかからない
既にWebサイト用にレンタルサーバーを契約していれば、メルマガ配信のための追加費用は基本的に不要です。サーバー代だけで完結します。
2. 独自ドメインでメール送信できる
自社のドメイン(例:info@yourcompany.com)からメールを送信できるため、ブランドイメージを保てます。無料メール配信サービスだと、送信元が共有ドメインになる場合があります。
3. システム連携が容易
WordPressなどのCMSと同じサーバー内で運用できるため、会員登録時の自動メール送信などのシステム連携が比較的簡単です。
デメリット
1. 配信数に厳しい制限がある
これが最大のデメリットです。レンタルサーバーはメール送信数に上限を設けており、大量配信には向きません。
2. 配信速度が遅い
時間あたりの送信制限があるため、数千通のメールを送るのに数時間かかることもあります。タイムリーな情報配信には不向きです。
3. 到達率が低い可能性
専用システムと比べて、メールが迷惑メールフォルダに振り分けられるリスクが高くなります。IPアドレスの評判管理(レピュテーション)が十分でないためです。
4. 効果測定機能がない
開封率、クリック率、配信エラーの詳細などを確認する分析機能が標準では備わっていません。
主要レンタルサーバーの配信数制限
人気のレンタルサーバーにおけるメール送信制限を比較しました。
| サーバー名 | 1時間あたりの制限 | 1日あたりの制限 | 備考 |
|---|---|---|---|
| エックスサーバー | 1,500通 | 15,000通 | 比較的緩い制限 |
| mixhost | 制限あり | 制限あり | 大量送信は事前相談推奨 |
| ロリポップ! | 制限あり | 制限あり | プランにより異なる |
| さくらインターネット | 200〜1,000通 | 3,000〜10,000通 | プランにより異なる |
| ConoHa WING | 制限あり | 制限あり | 詳細は非公開 |
※制限は変更される場合があるため、契約前に必ず公式サイトで最新情報を確認してください。
- 配信数が500通以下の小規模メルマガ
- コストを最小限に抑えたい
- 既にレンタルサーバーを契約している
- 効果測定よりもシンプルさを重視
専用メール配信システムとは
専用メール配信システムは、メルマガ配信に特化したクラウドサービスです。SendGrid、ブラストメール、配配メールなどが代表的です。
メリット
1. 大量・高速配信が可能
専用システムは1時間に数万〜数百万通の配信が可能です。数千人規模の読者リストでも、数分で配信完了します。
2. 高い到達率
専用のIPアドレスとドメイン認証(SPF、DKIM、DMARC)により、迷惑メール判定されにくい仕組みが整っています。
3. 充実した効果測定機能
以下のような詳細なデータを取得できます:
- ✅ 開封率(どれだけの人がメールを開いたか)
- ✅ クリック率(リンクのクリック数)
- ✅ 配信エラー(無効なメールアドレス)
- ✅ 配信停止率
- ✅ デバイス別・時間帯別の分析
4. HTMLメールエディタ
プログラミング知識がなくても、ドラッグ&ドロップで美しいHTMLメールを作成できます。
5. セグメント配信・ステップメール
読者を属性別に分類して配信したり、自動的に複数のメールを順次送信するマーケティングオートメーションが可能です。
デメリット
1. コストがかかる
月額料金が発生します。配信数やリスト数に応じて2,000円〜数万円が相場です。
2. 学習コストがある
機能が豊富な分、使いこなすまでに時間がかかります。特に高機能なシステムは操作が複雑です。
3. 独自ドメイン設定が必要
高い到達率を実現するには、DNSレコードの設定など多少の技術的知識が求められます。
- 配信数が500通以上
- 開封率やクリック率を分析したい
- HTMLメールでデザイン性の高い配信をしたい
- セグメント配信やステップメールを活用したい
- ビジネス用途で確実に届けたい
レンタルサーバー vs 専用システム比較表
2つの配信方法を表で比較しました。
| 項目 | レンタルサーバー | 専用メール配信システム |
|---|---|---|
| 初期費用 | ◎ 無料(既存契約の場合) | △ 必要な場合あり |
| 月額料金 | ◎ サーバー代のみ | △ 2,000円〜数万円 |
| 配信数制限 | △ 厳しい(数百〜数千通) | ◎ 緩い(数万〜無制限) |
| 配信速度 | △ 遅い | ◎ 高速 |
| 到達率 | △ 普通〜やや低い | ◎ 高い |
| 効果測定 | × ほぼなし | ◎ 詳細な分析可能 |
| HTMLメール作成 | △ 手動で作成 | ◎ エディタ付き |
| セグメント配信 | × 不可 | ◎ 可能 |
| ステップメール | × 不可 | ◎ 可能 |
| 技術的難易度 | ◎ 簡単 | △ やや難しい |
| おすすめ配信規模 | 〜500通 | 500通〜 |
配信規模別の選び方
配信規模と目的に応じた最適な選択肢をご紹介します。
配信数100通以下:レンタルサーバーで十分
小規模な顧客リストや社内向けメールなら、レンタルサーバーのメール機能で問題ありません。追加費用もかからず、シンプルに運用できます。
配信数100〜500通:レンタルサーバーで可能(制限に注意)
この規模なら、エックスサーバーなど制限が緩めのレンタルサーバーで対応できます。ただし、配信時間帯の分散や、到達率の低さは覚悟が必要です。
配信数500〜5,000通:専用システムへの移行を検討
この規模になると、専用メール配信システムの導入を強く推奨します。到達率の向上と効果測定により、メルマガの成果が劇的に変わります。
配信数5,000通以上:専用システム必須
大規模配信では、レンタルサーバーは選択肢に入りません。高速配信と高い到達率を実現できる専用システム一択です。
メルマガ配信におすすめのレンタルサーバー
小規模メルマガ配信に適したレンタルサーバーをご紹介します。
1. エックスサーバー
- 送信制限:1,500通/時間、15,000通/日
- おすすめポイント:主要サーバーの中で最も制限が緩い
- 月額料金:990円〜
- 向いている人:定期的に数百〜千通規模のメルマガを配信したい
2. mixhost
- 送信制限:制限あり(要問い合わせ)
- おすすめポイント:高速LiteSpeedサーバー、WordPressとの相性抜群
- 月額料金:858円〜
- 向いている人:WordPressと連携したメール配信をしたい
3. ロリポップ!
- 送信制限:プランによる
- おすすめポイント:低価格で初心者に優しい
- 月額料金:220円〜
- 向いている人:小規模メルマガをコストを抑えて始めたい
よくある質問
Q1: レンタルサーバーで1万通のメルマガを配信できますか?
A: 技術的には可能ですが、推奨しません。時間制限により配信に数時間〜半日かかり、到達率も低下します。専用システムの利用をおすすめします。
Q2: 無料のメール配信システムはありますか?
A: あります。SendGrid(月100通まで無料)、MailChimp(月500通まで無料)などがあります。ただし、機能制限やサポート制限があります。
Q3: メルマガが迷惑メールに入る原因は?
A: 主な原因は以下の通りです:
- SPF、DKIM、DMARC設定がされていない
- 過去に同じIPアドレスからスパムメールが送信された
- メール内容にスパムキーワードが含まれている
- 配信頻度が高すぎる
Q4: HTMLメールとテキストメール、どちらが良い?
A: 目的によります。HTMLメールはデザイン性が高く開封率も測定できますが、一部のメーラーで表示崩れする可能性があります。重要な情報はテキストメールがおすすめです。
Q5: 開封率の平均はどれくらいですか?
A: 業種により異なりますが、一般的に15〜25%が平均です。30%を超えると優秀と言えます。
まとめ
メルマガ配信には、レンタルサーバーと専用配信システムという2つの選択肢があります。
選択の基準(おさらい)
| 配信規模 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 〜500通 | レンタルサーバー | コストゼロで始められる |
| 500〜5,000通 | 専用システム検討 | 到達率と効果測定が重要に |
| 5,000通〜 | 専用システム必須 | 高速・大量配信が不可欠 |
レンタルサーバーを選ぶべき人
- ✅ 配信数が少ない(500通以下)
- ✅ 追加コストをかけたくない
- ✅ シンプルな配信で十分
- ✅ 既にレンタルサーバーを契約している
おすすめサーバー:エックスサーバー(送信制限が比較的緩い)
専用システムを選ぶべき人
- ✅ 配信数が多い(500通以上)
- ✅ 高い到達率を確保したい
- ✅ 開封率・クリック率を分析したい
- ✅ HTMLメールやセグメント配信を活用したい
- ✅ ビジネスで本格的にメールマーケティングをしたい
メルマガ配信は、継続が成功の鍵です。自分の規模と予算に合った方法を選び、読者との良好な関係を築いていきましょう。

